失った歯を放置するとどうなる?
虫歯や歯周病を重症化させると、最終的には歯を抜かなければなりません。転倒による外傷で、歯が脱落することもあります。そうして失った歯は、インプラントや入れ歯、ブリッジなどで補うこととなりますが、何もせずに放置したらどうなるかも気になりますよね。失った歯を治療せずに放置するとどのようなデメリットがあるのか、わかりやすく解説します。
見た目が悪くなる
歯の色や形、歯並びの状態は、口元の印象を大きく左右します。白くて光沢があり、きれいに並んでいる歯は、それだけで好印象を与えますよね。逆に、歯が黄ばんでいたり、歯列がガタガタに乱れていたりすると、マイナスな印象を受けるものです。そのため、歯列内に歯がない部位が存在すると、口元の審美性は大きく低下します。会話をしていても、歯の欠損部位に目が行ってしまうことでしょう。
かみ合わせが乱れる
食べ物を噛み切ったり、すり潰したりするそしゃく機能は、は、上下の歯がそれぞれ適切な位置でかみ合うことで、正常に発揮されます。1本でも歯が失われると、しっかり噛めない部分が出てきて、その他の歯に負担がかかるようになります。さらに、全体のかみ合わせも乱れ始めるのです。
歯並びが悪くなる
私たちの歯は、歯列内にすき間があると、それを埋めようと移動を始めます。失った歯の両隣は、すき間に向かって倒れ込み、元々かみ合っていた歯は、すき間に向かって伸びてきます。その結果、全体の歯並びが乱れていくのです。これはかみ合わせの異常や審美性の低下にもつながる現象です。
発音しにくくなる
歯並びは、発音にも深く関係しています。失った歯を放置して歯並びが悪くなると、歯並びが乱れて舌の動きを制限してしまうことがあるからです。また、歯列内にすき間があると、息漏れが生じて発音が悪くなります。
歯を失ったらできるだけ早く治療を受ける
このように、失った歯を放置すると、見た目が悪くなる以外にもたくさんのデメリットが生じますので、可能な限り早急に歯科治療を受けましょう。具体的には、ブリッジや入れ歯、インプラントといった補綴治療を受ける必要があります。とりわけインプラントであれば、天然歯の見た目や噛み心地を忠実に再現することも可能なので、当院としてもおすすめしております。
もちろん、すべてのケースでインプラントが最適というわけでもないので、まずはお気軽にご相談ください。患者さまのお口の中を拝見し、治療へのご要望もお聞きした上で、最善といえる治療法をご提案します。
まとめ
何らかの理由で歯を失った際には、人工歯で補う必要がありますので、放置することだけはやめましょう。仮に、長い期間放置してしまった場合でも、手遅れということはありませんので、まずは当院までご連絡ください。必ずベストな治療法が見つかるはずです。残った歯の健康を維持するためにも、積極的に歯科治療を受けていきましょう。