インプラントの治療期間はどのくらい?
インプラントは、治療に要する期間が長いことでも有名です。単に人工歯を被せる治療のように、数週間ですべての処置が完了することはありません。なぜなら、人工歯根という他の治療法にはないパーツが存在しているからです。それによってたくさんのメリットが得られるのですが、治療期間の長さに不安を感じている方も少なくないことでしょう。そこで今回は、インプラントの治療期間が長くなる理由についてわかりやすく解説します。
インプラントの治療期間の目安は6~12ヶ月
インプラントの治療期間は、ケースによって大きく異なりますが、6~12ヶ月が目安となります。これだけ期間に幅があるのは、患者さまのお口の状態の違いはもちろんのこと、インプラントを埋め込む部位によっても経過が大きく異なるからです。
上あごと下あごで治療期間が変わる?
インプラントは、人工歯根を埋める部位によって治療に要する期間が大きく変わります。基本的に、骨が丈夫でしっかりしている下あごの方が比較的短い期間で治療を終えることが可能です。具体的には、6~8ヶ月程度で治療が完了します。下あごのインプラントは、1年程度の治療期間を要します。
治療期間が長くなるのはなぜ?
インプラント治療は、いくつかのプロセスに分けられますが、そのほとんどは大した期間を要しません。意外に思われるかもしれませんが、人工歯根を埋入する手術自体は1時間程度で終わります。事前の検査や診断にかかる期間も2週間程度です。そこで気になるのがどのプロセスで長い期間を必要としているのかという点ですよね。
手術は2回行うのが一般的
インプラント手術には、1回法と2回法の2種類がありますが、一般的には2回法が適応されます。2回法は文字通り手術を2回行うこととなるため、その分、治療期間も長くなります。
治癒に長い期間が必要となる
上述したように、人工歯根であるインプラント体を埋め込む処置自体は1日で終わるのですが、顎の骨に定着するまでには数ヶ月かかります。専門的には「オッセオインテグレーション」と呼ばれる現象が起こるまで下顎では2~3ヶ月、上顎では3~6ヶ月程度待たなければなりません。これがインプラントで治療期間が長くなる主な理由といえます。
通院回数はそれほど多くない
インプラントの治療期間は、6~12ヶ月程度かかりますが、通院回数はそれほど多くはありません。一般歯科の治療のように、毎週通う必要はありませんのでご安心ください。ただし、カウンセリングから検査、治療内容の説明、インプラント手術に至るまでのプロセスは、比較的高頻度に通院することになります。
まとめ
このように、インプラントの治療は数ヶ月から1年かかりますが、その大半は傷が癒えるのを待つ期間です。また、それだけ長い期間をかけるだけの価値ある治療となっておりますので、それほど大きなデメリットと感じる必要はないといえます。そんなインプラントの治療期間についてさらに詳しく知りたい方は、いつでも当院までご相談ください。