失った歯を放置するのは良くない?理解しておきたい歯科治療の重要性
一生涯、すべての歯を健康な状態で使い続けられる人はごくわずかです。多くの人は、虫歯や歯周病、ケガなどによって歯を1本、また1本と失っていってしまいます。それはある意味で仕方のないことなのですが、失った歯を放置することは絶対におすすめできません。歯列内の欠損をそのままにすると、たくさんのデメリットが生じるからです。今回はそんな失った歯を歯科治療で回復させる重要性をわかりやすく解説します。
歯を失ってすぐに起こること
歯を失うと、段階的にデメリットが生じます。歯が抜いたり、歯が抜けたりしてすぐに生じるデメリットを専門的には「一次性障害」といいます。
見た目が悪くなる
歯列は、すべての歯がそろっている状態が正常なので、1本でもなくなっているのと大きな違和感が生じます。おそらく皆さんも部分的に歯がない歯列を見ると、あまり良い印象を抱かないかと思います。
噛みにくくなる
永久歯は全部で28本あるので、1~2本なくなっても機能的に何ら問題がないように感じますが、実際はそうではありません。とくに第一大臼歯と呼ばれる奥歯がなくなると、噛む効率は50%以下に低下するという報告もあります。
発音が悪くなる
歯は発音にも関与している器官です。歯の本数が減れば減るほど、舌が適切に動けなくなったり、息漏れが生じたりして、発音が悪くなることがあります。
歯を失ってしばらくして起こること
歯を失ってから数ヶ月、あるいは数年経過すると、「二次性障害」や「三次性障害」が起こります。
歯並び・かみ合わせが悪くなる
失った歯を放置すると、そこには大きな空間が残りますよね。歯は、すき間があるとそれを埋めるかのような動きを見せるため、時間の経過とともに歯並びが変化していきます。同時に、全体のかみ合わせのバランスも悪くなります。
顎の関節・筋肉に異常が生じる
失った歯を放置することで起こる変化は、顎の関節・筋肉にまで及びます。具体的には顎関節症を引き起こし、顎が痛い、顎がカクカク鳴る、口が開きにくいなどの症状が現れます。
治療は早ければ早いほど良い
歯は、失った時点でもうすでにデメリットが発生していますが、その状態を放置するほどお口やその周囲に与える悪影響も大きくなります。ですから理由は何であれば、歯を失ったらできるだけ早く歯科治療を受けましょう。歯科では、失った歯を補う方法として、ブリッジ、入れ歯、インプラントという3つの選択肢があります。当院ではその中でもインプラントをおすすめすることが多いです。
失った歯はインプラントで補うのがおすすめ
失った歯をインプラントで補うと、以下のようなメリットが得られます。
・顎の骨が痩せにくい
・天然歯のようにしっかり噛める
・見た目が自然で美しい
・装置としての寿命が長い
・固定式なのでお手入れが楽
・入れ歯のようにズレたり外れたりはしない
もちろん、患者さまのお口の状態によっては、インプラントではなくブリッジや入れ歯の方が適している場合もありますので、まずはお気軽にご相談ください。精密に検査した上で、最善といえる治療法をご提案します。
まとめ
このように、失った歯を放置すると悪いことしか置きませんので、適切な方法で補うことが大切です。歯を失ってかもうすでに長い年月が経っていたとしても、適切な治療法はありますので、まずは当院までご連絡ください。