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インプラントが成長期に適応されないのはなぜ?

インプラントは失った歯を補う治療法としては非常に優れていますが、成長期の子供に対しては基本的に適応されません。小児期に入れ歯を入れることに強い抵抗を覚える方も多いですが、医学的な理由からデンタルインプラントの埋入は推奨できないのです。今回はそんなインプラントが成長期に適応されない理由についてわかりやすく解説します。

インプラントは「骨性癒着」と同じ状態?

私たちの歯の根っこは、歯根膜(しこんまく)と呼ばれる軟らかい組織で覆われており、それを介して顎の骨に埋まっています。外傷などで強い衝撃が加わると歯根膜細胞が死んでしまい、顎の骨と直接、結合するようになることがあるのですが、これを専門的には骨性癒着(こつせいゆちゃく)と呼び、歯の移動が困難となる状態を引き起こします。デンタルインプラントで埋入する人工歯根には歯根膜が存在しておらず、骨性癒着とほぼ同じ状態で顎骨と結合しているものとお考えください。

成長期には歯の移動が起こる

成長期の子供の口腔内は、日々大きく変わっていきます。乳歯から永久歯に生え変わる現象ひとつとっても、劇的な変化といえるでしょう。また、顎の骨の成長に伴って歯もあるべき位置へと移動するのですが、顎の骨と緊密に結合したインプラントはその障害となるリスクがあります。本来であれば、顎の骨との強固な結合は、失った歯を補う人工歯として極めて有利な現象となるのですが、成長期の子供に関しては不利な要素なってしまいます。

 

何歳からインプラントできる?

成長期の欠損補綴には、ブリッジやインプラントといった固定式の装置ではなく、入れ歯のような着脱式の装置の方が適しています。お子様にとっては心身に大きなストレスがかかるかもしれませんが、そこは頑張って乗り切りましょう。成長期を過ぎれば、インプラント治療も可能となります。そこで気になるのが「インプラントできる年齢」ですよね。

◎インプラント埋入の適正な時期

「インプラントは〇〇歳から治療可能です」と明言することはできません。なぜなら、身体の発育の状況はそれぞれで大きく異なるからです。そうした中でインプラント埋入の適正な時期を見極める目安となるのが次の3点です。

◎少なくとも6ヶ月ごとにセファログラムを撮影して、1年間は変化が見られないこと

セファログラムとは、矯正治療で活用されているレントゲン撮影法で、歯や顎だけでなく、頭部も含めた顔全体の骨格を評価することが可能です。そんなセファログラムの画像を重ね合わせて、1年間で大きな変化が見られなければ、成長が終わっていると判断できます。

◎第二大臼歯(=12歳臼歯)が生えた後の歯列弓を観察し、大きな変化が見られないこと

第二大臼歯は、親知らずを除外すると最後に生えてくる大人の歯であり、その萌出をもって永久歯列の完成を意味します。そうして形成された歯列弓を一定期間観察し、大きな変化が見られないことを確認します。

◎2年間で身長の伸びが年0.5cm未満であること

これはとてもわかりやすい指標ですね。身長の伸び率が2年間で年0.5cmを下回れば、身体の発育も終わりに近づいていると判断できます。
ただし、これらはあくまでひとつの目安であって、実際の判断は個々のケースで変わってきます。気になる方はいつでもお気軽に当院までご相談ください。

まとめ

今回はインプラント治療が成長期に適応されない理由について解説しました。少し専門的な内容になりましたが、参考にしていただけたら幸いです。

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