骨がやわらかいとインプラントできない?
インプラントに関心のある方は、この治療法が顎の骨の状態に大きく左右されることもご存知かと思います。「顎の骨がやわらかいのでインプラントできません」と診断されて、ブリッジや入れ歯を勧められた方もいらっしゃることでしょう。ただ、一般の人からすると「顎の骨がやわらかい」と言われても、それが何を意味するのかよくわかりませんよね。そこで今回は、インプラント治療における骨の硬さ・やわらかさについて、柏市の関デンタルオフィスがわかりやすく解説します。
骨には「皮質骨」と「海綿骨」がある?
私たちの体を構成する骨は、すべてが均質ではなく、部分によって性質が大きく異なります。その際、わかりやすい目安となるのが皮質骨(ひしつこつ)と海綿骨(かいめんこつ)です。皮質骨は骨の一番外側を覆っている骨で、極めて硬いのが特徴です。顎の骨も外側がこの皮質骨で構成されており、外部から衝撃が加わっても簡単には折れません。
海綿骨は、骨の中心部分に分布しており、皮質骨よりもやわらかいです。それは海綿骨に血管などのやわらかい組織がたくさん含まれているからです。骨にも生きている細胞が存在しており、絶えず血管から酸素や栄養素の供給が欠かせないことから、海綿骨も皮質骨と同じくらい重要といえるのです。
インプラントに適した骨の硬さ
チタン製の人工歯根を埋め込む顎の骨は、硬すぎてもやわらか過ぎても良くありません。例えば、皮質骨ばかりで構成された顎にインプラントを埋め込んでも、血液の供給が乏しいためしっかりと定着しない可能性が高まります。また、ドリルで人工歯根を埋入する際に、摩擦熱で細胞が死んでしまうリスクも高まります。逆に、血管が豊富な海綿骨だけでは、人工歯根を支えることが困難となります。そういう意味でインプラント治療に適した骨の硬さは、皮質骨と海綿骨がバランス良く存在している状態といえるでしょう。
骨が不足しているのは論外?
ここまでは顎の骨の硬さについて解説してきましたが、顎の骨が絶対的に不足している場合は話が大きく変わります。人工歯根をしっかりと包み込むだけの骨が存在していないと、そもそもインプラント治療を行うことができないからです。ただ、柏市の関デンタルオフィスのように、インプラント治療の実績豊富な歯科医院であれば、骨造成と呼ばれる方法で不足した骨を再生させることが可能です。他院で「骨が足りないのでインプラントできない」と診断された方も当院であれば適応可能となるかもしれません。
骨粗しょう症とインプラント治療
骨がやわらかくなる病気としては、骨粗しょう症が有名ですね。骨粗しょう症は、骨密度が低下する病気であり、インプラント治療では不利になることが多いです。比較的重症度の高い骨粗しょう症では、原則としてインプラント以外の治療法をご案内することになります。症状が比較的軽度で、病態もコントロールされているのであれば、インプラント治療を安全に行うことも可能です。
まとめ
今回は、骨がやわらかい場合のインプラント治療について柏市の関デンタルオフィスが解説しました。骨がやわらかい、骨密度が低い、骨の絶対量が不足している場合は、インプラント治療が難しくなります。そうした骨のトラブルに見舞われていて、インプラント治療の難易度が上がっている方は、まず当院までご相談ください。関デンタルオフィスなら患者さまそれぞれに最善といえる治療法をご提案できます。