インプラント周囲炎の発症率はどのくらい？
インプラントの寿命を縮める主な原因は「インプラント周囲炎」です。インプラント特有の歯周病で、人工歯根に対して深刻な影響を及ぼします。今回はそんなインプラント周囲炎の発症率とそれを予防する方法について、関デンタルオフィスが詳しく解説をします。
インプラント周囲炎の発症率
インプラント周囲炎に関しては、これまで大規模な調査が行われたことがないため、正確な発症率を語ることは難しいです。そんな中でも日本歯周病学会などが小規模な調査等を行っており、インプラント周囲炎の発症率が10％に満たないであろうことは広く知られています。インプラント治療から数年経過した状態で発症率が10％未満であれば、比較的予後の良い治療法といえるのではないでしょうか。そもそもインプラント周囲炎を発症したからといって、必ず人工歯根を喪失するわけではありません。インプラント周囲炎にかかっても、適切な治療を受けることで、歯周病の症状を改善させることは十分可能なのです。
インプラント周囲粘膜炎の発症率
インプラント周囲炎は、インプラントとその周囲の骨組織に炎症が起こる症状で、早期発見と適切な対応が重要です。しかし、症状が進行するとインプラントが失敗する原因ともなり得ます。そのため、以下の4つのポイントを心掛けて、予防に努めてください。
定期的なメンテナンス
歯科医院での定期的なメンテナンスは、初期の問題を見つけるために必要です。私たちは専門的な視点でインプラントの状態を評価し、必要なクリーニングやケアを提供します。
口腔ケアの徹底
インプラント周囲炎はプラークや細菌の蓄積によって起こります。よって、ブラッシングとフロスを用いて毎日適切な口腔ケアを行うことが重要です。忘れずにブラッシングし、フロスを使ってインプラントの周りの清潔さを保ちましょう。
健康的なライフスタイル
喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高めます。また、栄養バランスの良い食事や十分な睡眠は、全体的な健康を維持し、免疫系を強くするのに役立ちます。
インプラントの正しい使用
インプラントに過度な負荷をかけると、インプラント周囲炎のリスクが高まります。硬い食べ物を噛む時など、適切な力加減を心掛け、無理な使用を避けてください。
以上の4つのポイントを実行することで、インプラント周囲炎のリスクを減らすことができます。
まとめ
今回は、インプラント周囲炎の発症率と予防法について、関デンタルオフィスが解説しました。インプラント周囲炎の発症率はそれほど高くはありませんが、油断をしていると歯茎に異常が現れます。何か異常を感じたら無理に我慢せず、すぐに歯科医師に相談してください。痛みがなくても、腫れや出血、インプラント周囲の色の変化などは問題の可能性を示しているかもしれません。早期発見、早期治療が、あなたの笑顔を長く維持する秘訣です。
