インプラントを入れるとしゃべりにくくなることはない?
当院では、インプラントに関するいろいろな質問を受ける機会があります。インプラントはブリッジや入れ歯とは根本的に異なる治療法なので、患者さんも疑問や不安に感じる点が多いのでしょう。今回はその中でもインプラントにおける発音障害について、南柏の関デンタルオフィスが解説をします。インプラントを入れるとしゃべりにくくなることはないのか。そんな疑問にお答えします。
インプラントによる発音障害について
結論からいうと、インプラントを装着したからといって、しゃべりにくくなるということはまずありません。そもそもインプラントは、お口の中に単独で設置できる装置であり、装着後も口腔内に大きな変化は見られません。入れ歯であれば、義歯床やクラスプといったパーツが舌の動きを邪魔するなどの弊害が考えられますが、シンプルな構造のインプラントでは起こり得ません。ですから、しゃべりにくくなるという不安から、インプラント治療を諦める必要はないといえます。
インプラント治療中はしゃべりにくくなることも
上で述べたことは、インプラント治療が終わった後の状態です。インプラント治療中は、ケースによって発音障害が現れることもあるため、その点はご注意ください。例えば、インプラント手術直後は、患部が腫れたり、痛みが生じたりすることで発音しにくくなることもあるでしょう。もしくは、最終的な補綴物である上部構造が入るまでは、しゃべりにくいと感じる場面も出てくるかもしれません。それは入れ歯やブリッジにも当てはまることなのですが、インプラントは治療期間が半年以上に及ぶケースがほとんどなので、不自由を感じることも多くなりがちです。
インプラントが最も発音障害が出にくい?
何らかの理由で歯を失った場合は、「何もせずそのまま放置する」「入れ歯を入れる」「ブリッジを装着する」「インプラントを埋入する」という4つの選択肢が用意されています。1つ目の選択肢は、言うまでもなく発音障害が顕著に現れます。失った歯の本数が多ければ多いほど、その影響も増大していくことでしょう。
2つ目の選択肢も発音に障害が現れやすいですね。上述したように、入れ歯は複雑な構造を採っているだけでなく、装置自体も大きいです。自費診療の入れ歯なら装置を小さく、シンプルに設計することも可能ですが、やはり異物感は拭えません。
3つ目のブリッジは、発音という観点においてはそれほど大きな悪影響が出ないことが多いです。欠損部の両隣の歯を支えとして、複数本が連結された人工歯を被せる方法なので、余計なパーツは付随していません。ただ、顎の骨に人工歯根を埋め込むインプラントほどの快適性は期待できないでしょう。インプラントは、天然歯とほぼ同じ構造の装置であり、よほどのことがなければ発音障害も生じません。そうしたことから、失った歯の対処法として最も発音障害が出にくい選択肢は、インプラントといえるのです。
まとめ
今回は、インプラントを入れるとしゃべりにくくなることはあるかどうかについて、南柏の関デンタルオフィスが解説しました。本文でも述べたように、インプラントを入れたからといって、発音障害が現れるということはまずありません。ただし、インプラント手術後や治療期間中は、諸々の理由からしゃべりにくいと感じる場面はあるかと思います。そんな時は迷わず主治医に相談しましょう。