インプラントの被せ物が取れた時の対処法と費用
虫歯治療のあとに入れた被せ物は、何かの拍子に取れることはよくあります。とくに治療から長い年月経過しているケースでは、被せ物の寿命によって取れてしまうことが多いです。そこで気になるのがインプラントの被せ物です。
インプラント治療では「上部構造」と呼ばれる被せ物を装着しますが、標準的な被せ物と同じように取れることはあるのか。また、取れた時はどう対処すれば良いのかなど、疑問に思う点は多々あることでしょう。今回はそんなインプラントの被せ物が取れた時の対処法と費用について、関デンタルオフィスが詳しく解説をします。
被せ物がすっぽりと外れた場合について
元に戻せることが多い
インプラントの被せ物が原型をとどめたまますっぽりと外れた場合は、比較的対処がしやすいです。おそらく、被せ物を元の位置に戻せるかと思いますので、捨てずにきちんと保管しておきましょう。
保管方法に要注意
サランラップやティッシュペーパーにくるんでおくと、誤って捨ててしまったり、バックの中でつぶれてしまったりする恐れがあるため、注意が必要です。インプラントの被せ物は、セラミックなどの高価な材料で作られていることを忘れてはいけません。マウスピース用のケースや食材を保存するタッパーなどに入れて、不要な圧力がかからないよう大切に保管してください。
費用はほとんどかからない?
外れた被せ物とインプラントの両方に異常がなければ、追加の費用はほとんどかかりません。装置をきれいにして専用の接着剤で再装着することができるケースなら、再診料だけで対応してもらえることも珍しくありません。その点は歯科医院の方針によって変わってくるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
被せ物が壊れた場合について
被せ物の再製作が必須となる
インプラントの被せ物が取れた時に、装置が壊れた場合は再治療が必要となります。被せ物だけ破損しているケースでは、被せ物を再製作します。外傷などがきっかけインプラントの被せ物が取れた場合は、アバットメントやフィクスチャー(人工歯根)にまで破損が生じている可能性もあります。そうしたケースでは、さらに大掛かりな処置が必要となります。場合によってはインプラントを外して、埋め直さなければならないかもしれません。いずれにせよそうしたケースでは、一刻も早く主治医に診てもらうようにしましょう。
費用はケースによって異なる
被せ物だけが壊れた場合は、インプラント治療の際に支払った金額と同じくらいの費用がかかります。例えば、セラミックの上部構造なら100,000~150,000円程度ですね。ただし、上部構造に保証が付いている場合は、もともとの料金よりも安い費用で作り直すことも可能です。それはインプラントの保証内容によって変わるため、各自で確認が必要となります。
取れた被せ物を放置することは厳禁
インプラントの被せ物が取れた場合、放置することだけは避けてください。被せ物が取れたインプラントは、皆さんが考えている以上に脆弱であることから、一刻も早く対処する必要があるのです。被せ物が取れたインプラントを放置している期間が長くなるほど、細菌感染や人工歯根の破損のリスクは高まります。
まとめ
今回は、インプラントの被せ物が取れた場合の対処法と費用について、関デンタルオフィスが解説しました。インプラントの被せ物はさまざまな理由で取れることがありますが、適切に対処することで大きなトラブルを避けられます。ですから、インプラントの被せ物が外れた時は、速やかに主治医へ相談しましょう。自己判断で放置することはNGです。