インプラントに伴う6つのデメリットを解説!
インプラントのような先進の医療を検討する際には、必ずデメリットやリスクが気になりますよね。入れ歯やブリッジなら、どのような欠点があるのかはある程度、想像できますが、インプラントとなるとわからないことが多く、漠然とした不安が募ってしまうことかと思います。そこで今回はインプラント治療に伴う6つのデメリットを関デンタルオフィスが一つひとつわかりやすく解説します。
【デメリット1】外科手術を行う必要がある
従来法の入れ歯やブリッジは、1~2ヵ月で失った歯の治療が終わります。それは外科手術が必要ないからです。一方、顎の骨に人工歯根を埋め込むインプラント治療は、どんなに短くても全体で3~4ヵ月、顎の骨を再生させる手術を伴うような症例では、1年程度の期間を要することも珍しくありません。それはインプラント治療で外科手術が必須となるからです。
とはいえ、インプラントの外科手術は、それほど大掛かりなものではなく、入院の必要はありません。人工歯根を埋め込む処置自体は1本あたり15分程度で終わるものの、やはり歯茎をメスで切開したり、顎の骨にドリルで穴を開けたりする処置に抵抗を感じる人は少なくありません。
【デメリット2】治療にかかる期間が長い
上段で説明した通り、インプラント治療は3~12ヵ月程度の期間を要します。近年は、医療技術が発達して、比較的短い期間でインプラント治療を終えられるようになってきましたが、入れ歯やブリッジのように1~2ヵ月で終わることはまずありませんので、その点はご注意ください。
【デメリット3】治療費が高い
インプラントには、原則として保険が適用されません。また、外科手術が必須であったり、高価な材料などを使用したりすることから、従来法よりも治療費が高くなります。とはいえ、その分だけ装置の寿命が長く、口腔全体の健康維持・増進にもつながるため、長い目で見れば医療費を抑制することができるでしょう。
【デメリット4】メンテナンスを継続する必要がある
インプラントは固定式の装置ですが、定期的なメンテナンスを怠ると、アバットメントの緩みや歯茎の炎症、噛み合わせの異常に気づくのが遅れてしまいます。汚れがたまりやすい部分もあるため、3~6ヵ月に1回のメンテナンスは継続していかなければなりません。
【デメリット5】骨の状態が悪い人は不利な点が多い
インプラント治療では、顎の骨の状態が極めて重要となります。加齢や歯周病の影響で顎の骨が不足していると、骨造成のような特別な手術が必要になったり、予後が悪くなったりする場合があります。ケースによっては、インプラント治療そのものを適応できない可能性さえあるのです。
【デメリット6】全身状態が悪いと適応できない
高血圧症や骨粗しょう症、糖尿病といった全身疾患を患っていて、その状態が悪い場合はインプラント治療を適応できないことがあります。内科と連携して、手術時に全身状態を良好に保てるケースなら、前述したような持病を持っていても、インプラント治療は行えます。
まとめ
今回は、インプラント治療に伴う6つのデメリットについて、関デンタルオフィスが解説しました。どれも従来法の入れ歯やブリッジにはないデメリットなので、インプラント治療を検討中の方は事前に正しく理解しておく必要があります。インプラントは、見た目が美しく、硬いものもしっかり噛めて、顎の骨も痩せにくい、素晴らしい治療法ではありますが、医療行為である以上、必ずデメリットも伴うのです。インプラント治療で後悔しないためにも、メリットとデメリットの両方を知っておくことが何より重要といえます。