インプラントが
「第3の歯」と呼ばれる理由
インプラントは、画期的な治療法です。ブリッジや入れ歯にはない「人工歯根」というものを採用し、従来法では実現できなかった治療効果が得られるようになったからです。そのためインプラントは「第3の歯」や「第2の永久歯」と呼ばれることがあります。今回はそんなインプラントが特別な名前で呼ばれる理由について、関デンタルオフィスがわかりやすく解説します。
「第3の歯」ってなに?
突然、第3の歯と言われても、何を指しているのかよくわかりませんよね。そこでまず、私たちの歯について軽く確認しておきましょう。
乳歯と永久歯が生えてくる
私たちの歯は、小児期に「乳歯」という子どもの歯が生えてきます。生後6~8ヵ月くらいに最初の乳歯が生えてきて、3歳くらいまでには全部で20本からなる乳歯列期が完成します。それが6歳くらいになると1本、また1本と抜け落ちていって、永久歯へと生え変わっていくのです。
永久歯は12歳くらいまでに生えそろい、その後、一生使い続けることになります。つまり、私たちの歯というのは本来、「第1の歯」である乳歯と「第2の歯」である永久歯だけしか存在していないのです。そこで現れたのが「第3の歯」とも呼ばれるインプラントですね。
他にも「第3の歯」と呼ばれる装置があったのでは?
冒頭でも述べたように、失った歯の治療法としては、昔からブリッジや入れ歯がありました。これらも欠損部に人工歯を配置して、審美性・機能性を回復できる装置ではありますが、残念ながら歯根がありません。欠損部を補っているのはあくまで歯の形をした構造物であり、噛んだ時の力は主に残った歯で受け取ることになるのです。装置を装着した後にそれほど大きな違和感が生じることはないかもしれませんが、歯根から回復できるインプラントとは、構造がまったく違う装置と言っても間違いではないのです。
「第3の歯」を手に入れることのメリット
第3の歯ということは、乳歯や永久歯と並ぶような人工歯を意味するわけで、それを手に入れることには極めて大きなメリットを伴います。それは従来法の入れ歯のデメリットを考えるとわかりやすいかと思います。入れ歯には、見た目が良くない、食事や会話の際に装置がずれる・外れる、顎の骨が痩せていく、装置の寿命が短い、装着時の違和感が大きいなど、欠点を挙げるときりがありませんが、第3の歯と呼ばれるインプラントなら、それらの多くを解消できます。
例えば、天然歯がずれたり外れたりすることはありませんし、装着時の違和感も生じませんよね。噛んだ時の力は顎にしっかり伝わることから、顎骨の吸収も最小限に抑えられます。ただし、インプラントもあくまで人工物であるため、天然歯とまったく同一に考えるのは良くありませんが、ご自身の歯とほぼ同じような機能を発揮してくれるものと考えて良いです。
インプラントにも欠点はある?
第3の歯と称されるインプラントですが、天然歯よりも歯周病になりやすい、セラミック製の上部構造が欠けることがある、定期的なメンテナンスが必須である点は、ある意味で欠点といえます。そうしたインプラントの欠点も正しく理解した上で、治療を選択することが大切です。
まとめ
今回は、インプラントが第3の歯と呼ばれる理由について、関デンタルオフィスが解説しました。インプラントには従来法にはない人工歯根があることから、このような名前で呼ばれることもあります。そんなインプラントに関する疑問や質問がある方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。