インプラントは一生使える?
インプラントのカウンセリングでは、患者さまから「インプラントは一生ものですか?」という質問を受けることがあります。本物の歯とほぼ同じ見た目と噛み心地を再現できるのなら、入れ歯のように割れたり、変形したりするようなリスクはないように思えますよね。そこで今回はインプラントが「一生もの」なのかどうかについて、関デンタルオフィスがわかりやすく解説します。
インプラントは一生使うこともできます
これはすべてに共通していることですが、「一生持ちます」と断言できる医療やサービスは存在していません。そもそも天然歯でさえ、いろいろな理由で欠けたり、抜けたりするものなので、「インプラントは一生使えます」と言い切れる歯科医師はいないことでしょう。けれども、インプラント一生涯使い続けることは十分に可能です。
過去には、人工歯根を埋入にしてお亡くなりになるまで40年間、インプラントで噛み続けた人がいます。これはインプラントが開発された当初のケースであり、医療技術が進歩した現在なら、一生使い続けることができる可能性もより高くなっていることでしょう。
インプラントの寿命を決める要因
上でも述べたように、インプラントは一生使い続けることができる装置ですが、治療直後もしくは治療から1~2年で寿命を迎えることもあります。インプラントには10年保証が付いているのなら、少なくとも10年持ってもらわないと困る、と考えるかもしれませんね。その点は、他の医療やサービス、製品なども同じです。
もともと不良品であった品物の場合はすぐに壊れることがありますし、乱暴に扱ったら短期間で故障しますよね。インプラントも正確な診断のもと適切な手術が行われ、ご自身の歯と同等、あるいはそれ以上にケアを充実させることで正常な状態を保てます。とくに以下の3点はインプラントの寿命を大きく左右する要因といえるでしょう。
信頼性の高いインプラントシステムを選ぶ
ひと言でインプラントといっても、その種類は世界で100以上に及びます。そのすべてが質の高いものとは言い難く、中には劣悪な素材を使っているシステムも含まれています。ですから、インプラントを一生ものの装置にしたい場合は、まずメーカー・システムを慎重に選ぶ必要があります。日本国内で認可を受けているインプラントシステムであれば、まず問題ないといえます。
技術のある歯科医師・設備が整った医院に探す
歯科の中でも極めて専門性の高いインプラントは、担当する歯科医師の技術・知識・経験によって結果が大きく変わります。治療環境も十分な設備が整っている必要があります。その点を意識した上で、ご自身のインプラント治療を任せる歯科医院を探しましょう。
治療後のケア・メンテナンスを徹底する
インプラント治療後のケアを疎かにすれば、天然歯と同様、さまざまなトラブルを招きかねません。インプラントは虫歯になることはありませんが、歯周病リスクは天然歯より高くなっています。また、歯根から歯冠までがすべて人工物で構成されており、長年使っていく中で故障することもあるでしょう。そうしたトラブルを防ぐためにも治療後のケアとメンテナンスは徹底するよう努めましょう。
まとめ
今回は、「インプラントは一生もの」であるのかどうかについて、関デンタルオフィスが解説しました。インプラントは一生ものと断言することはできませんが、大切に使うことで一生ものにすることも可能です。そんなインプラント治療に関心のある方はいつでもお気軽に当院までご相談ください。