インプラント治療後に
転院する場合の注意点
詰め物や被せ物、ブリッジなどの装置は、一度装着してしまえば、頻繁なメンテナンスは不要です。治療期間も短く、どの歯科医院でも受けられるため、「転院」や「引っ越し」で悩まされることもありませんよね。一方、インプラントは治療期間が長いだけでなく、治療後のメンテナンスも必須となることから、遠くに引っ越した場合の転院が気になるところです。そこで今回は、インプラント治療後の転院に関する注意点を関デンタルオフィスがわかりやすく解説します。
そもそもインプラントで転院はできる?
インプラントは、治療中に転院することはほぼ不可能です。外科手術は2回にわたることが多く、3~6ヵ月程度の治癒期間などを挟むことになりますが、原則として同じ歯科医院で治療を完結させなければなりません。人工歯根の埋入が完了し、アバットメントと上部構造の装着まで終われば、転院することも可能となります。
転院する時に注意するポイント
インプラント治療後に転院する場合は、以下の点にご注意ください。
治療に関する情報を転院先と共有する
インプラントにはたくさんの種類があり、国内で流通しているものだけでもかなりの数にのぼります。当然ですが転院先は、同じメーカー・システムに対応している必要があります。同時に、今通っている歯科医院から転院先に情報を送ってもらわなければなりません。その際、今の主治医と転院先の先生が知り合いであれば、やりとりもスムーズにいきます。
ですから、インプラントで転院する際にはまず、主治医に紹介してもらえる歯医者さんがいるかどうかを確認しましょう。引っ越し先にそのような歯医者さんがいない場合は、診療情報などを紙やデータで受け取り、それをもって自分で転院先を探すことになります。
インプラント保証が受けられなくなる
インプラントに付随する10年保証などは、あくまでその医院で適用されるものなので、転院した場合は無効となります。つまり、転院してからインプラントに問題が起こったとしても、再治療などを無償で受けることができなくなるのです。インプラントの転院には、そのようなデメリットを伴うことを理解しておくことが大切です。
インプラントは転院しない方がいい?
このように、インプラント治療後に転院することは可能ですが、患者さまが被るデメリットも大きいのが現実です。そのためインプラント治療後は、可能な限り転院しない方が良いと言えます。もちろん、遠方に引っ越すことになって飛行機でなければ通院できないようなケースは別ですが、電車や自動車で数時間の距離なら、引き続き同じ歯科医院に通院した方が良いでしょう。
インプラントはメンテナンスが必須な治療
インプラントは、治療後のメンテナンスを継続的に受けなければならない治療法です。引っ越しを境にメンテナンスを怠ってしまうと、インプラントの寿命が大きく縮んだり、その他の歯や歯茎、顎の骨に異常が現れたりすることもあるため十分にご注意ください。ちなみにインプラントのメンテナンスは、同じメーカーや術式に対応しか歯科医院でなければ実施できません。その点も踏まえた上で転院について検討する必要があります。
まとめ
今回は、インプラント治療後に転院する場合の注意点について、関デンタルオフィスが解説しました。インプラントは少し特殊な治療法であるため、転院にはいくつかのデメリットが伴います。引っ越しをした後も通院が可能であれば、転院を回避した方が良いと言えます。そんなインプラント治療の転院で迷われている方は、お気軽に当院までご相談ください。ケースによっては当院で対応できることもあります。