チタンアレルギーの人は
インプラントできない?
インプラントで使用する「チタン」は、金属アレルギーの原因になりにくいことで有名ですよね。心臓のペースメーカーや人工関節の素材としても広く活用されてこともあり、金属アレルギーのリスクがゼロと思い込んでいる方も少なくないようです。実際はそうではなく、生体親和性の高いチタンといえども、金属アレルギーを発症する可能性はあります。今回はそんなチタンアレルギーの人のインプラント治療について、関デンタルオフィスがわかりやすく解説をします。
チタンアレルギーの確率はどのくらい?
チタンアレルギーを発症する確率は、患者さん全体で見ると極めて稀です。いくつかの大学病院が金属アレルギーの検査を行った結果を公表していますが、チタンでアレルギー反応が見られた人はおおむね1%前後となっています。とはいえ、チタンアレルギーになる可能性があるのなら、インプラント治療への不安も高まってしまいますよね。もうすでにチタンアレルギーが認められる人の場合は、そもそもインプラント治療できないのかどうか知りたいことかと思います。
標準的なインプラント治療はNG
純チタンやチタン合金を使ったインプラント治療は、チタンアレルギーの人に適応することはできません。チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込めば、金属アレルギーの症状に悩まされるリスクが極めて高くなるからです。そのためチタンアレルギーを持っている人に対して、標準的なインプラント治療を提案する歯科医師も存在しないでしょう。それは患者さんの全身の健康を害することになるからです。ただし、特殊な治療法に対応している歯科医院であれば、チタンアレルギーの患者さんにインプラント治療を行う場合もあります。それはチタンを使わないインプラント治療です。
チタンを使わないインプラント治療がある?
標準的なインプラント治療では、必ず人工歯根にチタンを用います。連結装置であるアバットメントにチタンを用いるかどうかは、採用したインプラントシステムやオプションによって変わってきます。ですから、人工歯根にチタンを用いなければ、チタンアレルギーを持っている人でもインプラント治療が可能になるといえるのです。そこでひとつの選択肢として挙げられるのが「ジルコニアインプラント」です。
ジルコニアインプラントとは?
ジルコニアインプラントとは、文字通りジルコニアで作られたインプラントです。ジルコニアは、セラミックの一種であり、金属ではありません。被せ物の材料としても広く用いられているため、ご存知の方も多いことでしょう。
そんなジルコニアは、チタンと同様に生体親和性の高い材料なので、顎の骨とも結合します。しかもジルコニアは金属アレルギーのリスクがゼロなので、チタンアレルギーの人にも問題なくインプラント治療を実施できます。もちろん、ジルコニアインプラントを選択することで被るデメリットもありますが、チタンアレルギーをお持ちの方には推奨することができます。
まとめ
今回は、チタンアレルギーを持っている人はインプラント治療できるのかどうかについて、関デンタルオフィスが解説しました。チタンアレルギーを持っている場合のインプラント治療は、使用する材料などが限定されます。その点も踏まえた上で、検討することが大切です。ケースによっては、従来法のブリッジや入れ歯の方が適しているといえるでしょう。